徹底的にバックアップを取りたかった話

 今日も今日とて開店休業。


 この自作PCの3.5インチベイの下のほう、何も配線されていない、当然何の動作もしてないHDDがある。1年ほど前に用意したバックアップ用のHDDだ。
 とはいえ、肝心のバックアップは1年ほど前に取ったきりで、それ以来このベイに入れたままになっていた。やっぱりバックアップを取ってる間、どうしてもPCが使用不能になるのが面倒くさくてね。

 とはいえこうしてブログを始めた今、そんな呑気なことも言ってられない。原稿や写真、スクリーンショットがおじゃんになっては困るし、PSO2NGSをプレイできなくなるのも耐えられない。
 実際20年ほど前に買った当時のPCはある日突然起動不能となり、中のデータもまるごとオシャカになった。



 人様より多少PCに詳しい人間となった今、できることはやっておくことにしよう。それでは早速準備開始。




 まず用意したのはこちら。自作PCを組み立て始めた頃に使うかもしれないと思って結局使わなかった、量販店の値札も生々しい『オウルテックHDDクローン』。電源アダプタとHDDをつなげばPC不要で中身をまるごとコピーできる。


 さっそく接続開始。コピー元のほうに普段システムドライブとして使っている『ウエスタンデジタルWD10 EZEX(1TB)』を、クローン素体(コピー先)として『ウエスタンデジタルWD10 EZRZ(同じく1TB)』をつなぎ、中央のクローンマシンのボタンを押すだけ。

 注意すべきはコピーの元と先を間違えないようにすること。この写真だと右側がコピー『元』だ。これを入れ間違えると古いほうのデータで上書きされてしまう。

 もう一つの注意点は、コピー『先』のドライブがコピー元のドライブと同じか、それ以上の記憶容量を持っていること。なので1TBのドライブから500GBへのドライブには(たとえ移すデータが500GB以内であっても)クローンを作れない。とはいえ1TBドライブから2TBのドライブへクローニングすると『未割り当て領域』ができるので、それを後でディスク管理で開放しないといけないので、それはそれで多少手間だが。


 ところで今回クローンバックアップに使った2つのHDD、メーカーと容量は同じだが型番は異なる。何が違うのだろうと思いメーカーのHPを見たところ、ディスクを開店させるモーターの回転数が違うようだ。
 そうそう、たしか『あくまでバックアップ用』として低回転型を買ったんだ。

・EZEX:7200rpm
・EZRZ:5400rpm

 量販店の店員さんに聞いたところ、モーター回転数の違いで多少性能が異なるそう。
 回転が速いほうが読み書きは多少早いのかな。まぁ今主流のSSDに比べれば微々たるものだろう。
 しかしこうして同じ機械につなげてみると、明らかに音が違う。高回転型のEZEXはわずかに唸りをあげているが、低回転型のEZRZは音も振動もほとんどない。

 クローニングにかかる時間は、容量1TBのドライブどうしで2時間ほど。これならPSO2NGSの定期メンテナンスごとに、PCのお掃除がてらバックアップを取っておけばよさそうだ。
 もちろん定期メンテごとのバックアップでメインのHDDが使用不能に陥った場合、1週間ぶんのロールバックこそ生じてしまうものの、それでもデータがオシャカ+WindowsやNGSインストールし直しなんていう絶望的な手間に比べればはるかにマシ。

 バックアップからのWindowsの起動、NGSの起動も問題なし。他のファイルもちゃんとコピーできてるね。よし、これでバックアップ作業は完了だ。





 これにて一件落着…と言いたいところだが、今回はまだやることがある。





 以前からPSO2NGSプレイ中に、ごくまれにではあるがNGSが『応答なし』になってプレイが続行不能に陥ることがある。それ以外にもフィールドを移動中に引っかかるように動きが止まったり(これはしょっちゅう起こる)。
 NGSが始まったばかりの頃はエントリーモデルであるGTX1050TiやGTX1650を使っていたのでグラフィックボードの性能が足りないせいだと思っていたのだが、RTX3060に入れ替えた後も(頻度は大幅に減ったが)完全には解消していなかったので、原因はグラフィックボードではない。少なくとも3060はベンチマークで快適判定だったので、原因ではないと思いたい。



 そこで今回立てた仮説が『HDDの読み込みの遅さがNGSの足を引っ張っているのでは?』というもの。



 俺はPCの起動が多少遅くても気にしないし、HDDはSSDに比べて大幅に安価なのも魅力だと思っている。

 …だがNGSの正常なプレイに支障をきたすのであれば話は別だ。


 というわけで早速買ってきた。クルーシャルのMX500(1TB)。1万円弱くらい。やっぱりHDDに比べるとまだまだ高いな。


 とりあえずクローンマシンに差し込む。フォーマットとかしなかったけど普通にクローニング成功。


 あとはPCケース付属のベイ取り付け用アタッチメントを付けて…


 やべ、ネジ穴にアタッチメントのピンが入らねぇ。


 力こそパワー。


 起動も問題なし。さすがにWindowsの起動も早いね。M.2ではなく従来のSATA接続なので爆速というほどではないが。


 このSSDをシステムドライブにして1週間ほど様子を見たが、フィールド各所の『引っかかり』やNGSの『応答なし』は発生していない。ひとまず今後も経過観察。
 ついでにSSDをシステムドライブにしたので、HDDのうち低回転型のEZRZを『その他のデータ用ストレージ』として再利用。さすがに2つもバックアップは必要ないだろうから。

 …と思ったら接続してるのに認識してねぇ。

 スタートメニューを右クリック → ディスクの管理 で見てみると、接続はされているが『オフラインになっています』とかいうメッセージが。目当てのディスクにマウスカーソルをあわせて右クリックし、『オンラインにする』を選択。これでいつものエクスプローラーから操作できるようになったぞ。

 早速HDDをフォーマットし(フォーマット時の各種設定はいじらなくてOK)、ドライブにDの記号を割り当て。ブログの原稿やスマホで撮った写真、NGSのスクショなど(加工・トリミング途中のものも含む)を移動させる。文書と静止画ばっかりだからそうそう容量が足りなくなることもないだろう。


 一方データストレージのバックアップとしては64GBのUSBメモリを用意(こちらは加工が完了したもののみを記録)。インターフェイスがUSB2.0だけど、USBメモリに速度求めてないから大丈夫。


 結果、初自作ちゃん(仮)のストレージは以下のようになった。

・システムドライブ:クルーシャルMX500(1TB)
・システムドライブのバックアップ:ウエスタンデジタルWD10 EZEX(1TB・通常は配線なし)
・データストレージ:ウエスタンデジタルWD10 EZRZ(1TB)
・データストレージのバックアップ:USBメモリ(64GB・USB2.0)



 とりあえず今回、やれそうなことは全部やりきった気がする。
 というわけで今回の話はここまで。次回もきっと開店休業。

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