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読んだらきっと後悔する自作PCの話

 さて、初めてPCを自作したときのことを思い返してブログに書き綴ってきたわけだけれども、PCを自作するメリットって何だろうと改めて考えてみた。  …その結果、 人様にプレゼンできるほどのメリットって実は無いのでは? と思ってしまったのもまた事実。  というわけで今回は、  読んだらきっと後悔する自作PCの話 ―PCを自作するメリットと、その反論―  と題してお送りしていくよ。 ☆模型を組み立てるより簡単  自作PCの話でよく耳にするのが 『模型を組み立てるより簡単』 という表現。  確かに大部分のパーツは挿さる所にしか挿さらないので、物理的な難易度という意味では模型と大差はないかもしれない。  とはいえOSや各種ソフトウェアのインストールやアップデート、各部パーツの定期的なメンテナンスやアップグレードも欠かせない。相応の費用や時間、専門知識も必要だ。 ☆自分の思い通りのPCが作れる  BTO(ビルド・トゥ・オーダー、オーダーメイドみたいなもの)で思い通りの構成で組み立てて販売してくれるショップもある。必ずしも自分で組み立てる必要は無い。 ☆PCの構造やトラブルシューティング等に詳しくなれる  詳しくならなかったら自作PCなんてやってられるか。 ☆お店で買うより安い  いま私が組んで使っている構成、 Core i7、RTX3060、HDD1TB という条件でBTOショップと各パーツ単品の合計をざっくり計算してみたところ、使うパーツのグレード等にもよるが 概ね2~3万円ほど、自作のほうが安くなる ことがわかった。その差額がショップの利益、工賃や技術料(あと送料とか諸々)に相当する部分なんだろうか。  しかし、 費用だけに注目して自作するのはオススメしない。  BTOやショップ売りの場合、不具合や故障等が発生すれば、当然ショップが「売った側の責任」として対応してくれる(対応してくれなかったら大問題である)。そもそも売る前に問題が生じないように作ってくれているハズである。  しかし自作の場合、その売った側の責任はパーツ単位にしか及ばない。結局PC全体としての不具合や相性問題、そもそもパーツが対応してなかった等の凡ミスは全部自分で対処するしかない。時間もかかるし、パーツの買い直し等が発生すれば結局浮いた分も帳消しになりかねない。  そうした 『追加で必要になるかもしれない時間...

ゲームパッドにこだわってみた

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 自作PCでPSO2をプレイするようになってからしばらく経った頃、PC用のUSBゲームパッドにこだわりたくなる時期があった。沼というほどドップリとハマったわけではないけど、そこそこの種類を購入してしばらく使ってみたりした。  というわけで今回は、そんなPC用ゲームパッドを3つほどピックアップ。オススメ度を5段階でつけてみた。  PCゲームをパッドでプレイする人がどれほどいるのかわからないが、パッド使う派の人はよければ見ていってほしい。 ロジクール F310r  ・プレステ系スティック配置  ・スティックの倒し込みは普通  ・L1R1はクリックタイプ  ・L2R2はアナログトリガー  ・振動機能なし  ・連射機能なし  ・DirectInput/XInput切り替え式  基本的な機能でまとまっているが、特有のクセもある。  まず L2R2トリガーが固い 。他のパッドの倍くらいは固いので、慣れるまでは指が痛くなる。なおかつしっかり握らないとトリガーを押しにくい形状になっているせいで、アナログスティックに指をかけながらトリガーを押すという操作が若干やりにくい。  あと方向キーがやたらカチャカチャ鳴る。ゲーム配信とかとは相性悪そう。  オススメ度 ☆☆☆・・ エレコム JC-U3613M  ・Xbox系スティック配置  ・スティックの倒し込みは軽め  ・L1R1はゴムボタン  ・L2R2はアナログ感圧式  ・振動機能あり  ・連射機能あり  ・DirectInput/XInput切り替え式  F310rよりもパッドそのものの形状にクセがなく、ボタンの配置も扱いやすい。  XboxやNintendo Switchのスティック配置に慣れている人にはオススメ。ちなみに私はプレステ系に慣れてしまっていたせいで、1時間ほどで左手親指が痛くなってしまった…。  オススメ度 ☆☆☆☆・ エレコム JC-U4013SBK  ・プレステ系スティック配置  ・スティックの倒し込みは軽め  ・L1R1はゴムボタン  ・L2R2はアナログ感圧式  ・振動機能あり  ・連射機能あり  ・DirectInput/XInput切り替え式  グリップの握りやすさ、スティックの軽さ、各ボタンの手応えなど、かなり理想的にまとまっている。  …が!  それらの長所を台無しにする致命的な欠点がこのパッドにはある。...

【回想録】NGS始動・アップグレードは思い切って

 PSO2のプレイ環境をPS Vita版からPC版に乗り換えるべくPCを自作、こまごまとしたアップグレードやトラブルシューティングを繰り返し、PSO2のストーリー完結や先行グラフィック更新も無事乗り越えた。  そして2021年6月。  ついに 『ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス(PSO2NGS)』 がスター ト。  NGSも先行グラフィック更新の時と同様に不具合てんこ盛りでちょっとしたお祭り騒ぎだったが、私の初自作ちゃん(仮)のほうもなかなかしんどい事になっていた。  グラフィックの質が大幅に上がったせいでPCへの負担が旧PSO2とは比較にならないほど重く、GTX1050Tiのままではプレイに支障をきたす。  具体的にはグラフィック更新後の旧PSO2でオススメ設定が6(ウルトラ)だったのに対し、NGSでは1(最低)…まさしく 奈落の底まで叩き落された 。この構成のままプレイするためには設定を1まで落とし、なおかつフレームレート上限を30FPSまで落とさなければならなかった。  問題はそれだけではなかった。設定を落としてもゲーム画面がフリーズする症状(でも音楽は鳴っている)がたびたび発生するように。具体的な原因はわからないが、おそらくはグラボが負荷に耐え切れずダウンしている。こうなるとタスクマネージャーから強制終了するしかない。  …で、相変わらず金欠気味の中、苦し紛れに中古の GeForce GTX1650 を購入してみた。多少でもプレイ環境がマシになることを願って。  オススメ設定:1(最低) → 2(低)  ですよね。  初自作を組んだ直後から欲しいと思っていたグラボだったので半ば衝動的に買ってしまったんだが、結局文字通り「多少マシ」になっただけで終了、前述のフリーズも相変わらず発生。たいして変わらんやん、ということで1050Tiに戻すことに。グラフィック更新前の旧PSO2なら大活躍していたんだろうけど。  結局この段階ではそれ以上どうすることもできず、後にRTX3060をはじめとしてあちこちアップグレードするまで未解決のままとなった。  このとき思ったのだが、 中途半端なアップグレードはムダになってしまう な、ということ。今回のケースで言えば結局RTX3060を買うのであれば、GTX1650ぶんの出費はムダになる。一足飛びにアップグレードするのは...

【回想録】波乱のグラフィック更新

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※スクリーンショットは(c)SEGA  2021年の3月だっけか、PSO2の グラフィックエンジン更新 があったのは。  NGSに先駆けてのアップデートということだったので、PCへの要求スペックも相応に上がるのだろうと予想はしていた。  とはいえこちらもそれほど旧式のパーツは使っていないので、多少物足りないにしてもさほど問題にはならないはず。  まず気になったのは対応OSが64ビット版のみになったこと。これで32ビットOSでは起動すらしなくなる。32と64の違いを(身をもって)理解しておいてよかった。  次に気になったのはCPUの要求。 「AVX対応必須」 とか書いてあるが、何だこれは。ひとまずこのAVXというのが何なのか、Wikipediaで調べてみる。  ………なるほど、わからん。  具体的にこのAVXというのが何なのか調べてもよくわからなかったが、とにかくCPUがこのAVXってヤツに対応してればいいわけだな。とはいえ今使っているPentium G5400も第8世代型Core iシリーズの廉価グレードだしイケるだろ。  …と思ってたらイケなかった(AVX非対応)。  ということで急遽、AVXに対応している同世代のCore i3 8100を中古で調達。ちょっと金欠気味の頃だったので、中古のi3とはいえ痛い出費だった。  で、無事グラフィック更新を迎えたわけだが…PSO2のほうが全然無事じゃなかったな。  自キャラの色味が変わってる、コーデカタログ関連の機能が軒並み死んでるなど、なかなかに悲惨な有様だった。  個人的にそれ以上に受け入れがたかったのは、最大の目玉である 「NGS仕様ファッション」 そのものだったんだけどね。  旧仕様と微妙に互換性がないのは百歩譲って仕方ないとして、旧仕様からN仕様に変更すると顔も体型もまるっきり別物に変わってしまう。それで旧よりカッコよくあるいはかわいくなるならともかく、必ずしもそういうわけでもない。 (※いま必死に言葉を選んで、オブラートに包みまくって書いています) 。  個別編集にチェックを入れればいいじゃないかって?  旧仕様で満足いくように作ったんで、そこまでしてN仕様使う理由がないのよね。  このN仕様のファッションはどうしても使う気になれなかったので、実装から半年以上が経過した現在でもなお旧仕様のキャラクリで通している。...

【回想録】初自作ちゃん(仮)、その後のもろもろ整備記録

☆GT1030 → GTX1050Ti(2019年5月)  ファンレス・ロープロのGT1030から2連ファン・標準サイズの玄人志向Geforce GTX1050Tiに乗り換え。性能でも冷却でも余裕ができて、PSO2のプレイが一気に快適に。 ☆14cmファン追加(2019年夏)  夏にPSO2をプレイしていたところ、ふとケースに触れるとちょうどグラボのあるあたりがほんのり温かくなっていた。これはつまり排熱が追い付いていないということなので、ケース天面に14cmファンを2基追加。  ペリフェラルから電源を取っているので回転数の制御はできず、そこそこ音もするが、個人的にファンの音はあまり気にならないので冷却を優先。いい感じに熱が抜けるようになった。さすが強冷却ケース。 ☆CPUファン交換(2019年秋)  付属品(いわゆるリテールクーラー)からアイネックスのLEDつきクーラーに交換。トップフロータイプでさほど大きくもなく、おそらく性能もリテールクーラーと大差ないだろうが、クリアブルーのファン(青いLEDつき)がカッコよさげだった。  …が、いざ交換してみるとLEDが思いのほか明るく、かなり主張が強い。あまりギラギラ光るPCは好みじゃないので、取り付けられていた LEDテープを切り取って 運用。もはやファンが青いだけのクーラー。 ☆まさかのグラボファン交換(2020年8月)  ケースファン追加から1年ほど後、初自作PCから 「しゅー…」という異音 が。  どうやらGTX1050Tiのファンの片方から発生しているようだ。なんとかならないかと軸のあたりをこじったり引っぱったりしてみたところ… 完全にトドメを刺してしまった。 問題のファンは回らなくなった。  交換部品はないかとネット通販を調べまくり、なんとか調達。そして交換。  ついでに元のファンについていた「玄人志向」のエンブレムも剥がして移植。  ※いちおう書いておくがグラボを分解すると保証を受けられなくなることが多い(外さないと分解できないネジに封印シールが貼ってあったりする。剥がすと保証が消し飛ぶ)。なのでオススメはしない。どうしても自分でやる場合は自己責任で。  こんな感じで、当時のPSO2をプレイする環境を整えていった。  たびたびトラブルに見舞われたり、思っていたのと違ったりといったこともあったけど、最終的にうまく...

【回想録】KP41病を克服せよ

 ネットの情報や動画を参考にパーツを調達し、順調に自作PC完成にこぎつけたものの、それで順風満帆な船出かというと…そうでもなかった。  PC使用中、 いきなりシャットダウンして勝手に再起動 するのだ。  再起動ではこの症状は発生せず、電源OFFの状態から起動したときのみ発生する。症状が発生し再起動した後は問題なく使用できるが、とはいえPSO2プレイ中でもお構いなしに発生するので厄介だ。  ひとまずWindowsの「イベントビューアー」で、何が起きていたのかを確認する。そこには、  重大:Kernel Power-41  …という表記が。  ネットで調べてみると、これは俗に 「KP41病」 と呼ばれて恐れられる症状だった。というのも、「何らかの原因でシャットダウンし、再起動しました」というのが記録されているだけで、その何らかの原因が何なのかはユーザー自身で特定し、対処しなければならないからだ。  ひとまずネットの情報を頼りにあちこち設定をいじってみるも、効果なし。  Powerというからには電源に問題があるのでは?と踏んで電源ユニットを買って交換してみたが、これもハズレ。  散々調べ回ってようやく原因に辿り着いたのだが、原因は CPUとメモリのミスマッチ だった。  初自作で選んだCPUであるPentium G5400はDDR4、2400MHzまでしか対応しておらず、そこに2666MHzのメモリを挿していたせいでデータのやりとりにズレが生じていたらしい。それで勝手にシャットダウンしたあと、メモリの周波数を自動調整して再起動していた、といったところだろう。  メモリの周波数が原因なのでBIOSの設定をいじるだけでもよかったが、容量アップも兼ねて2400MHz、16GB(8GB×2)に交換。  これで初自作ちゃんのKP41病は完治。快適にPSO2をプレイできるようになった。  今回のKP41病のケースはCPUとメモリのミスマッチという、わりかし単純な原因だったものの、KP41自体は他にも様々な原因で発生するらしいので、原因の特定や対処、解決までの難易度もまちまちらしい。これを読んでいるあなたがもし、運悪くKP41に出くわしてしまったら…まぁ頑張ってとしか言いようがない。あるいはプロのPC修理を頼ってみるのもいいかもしれない。

【回想録】自作計画、始動

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 ASUS(エイスース)の PRIME H310M-A R2.0 、マイクロATXマザーボード。  チップセットは第8世代用としてはいちばん安価なH310、メモリも2枚までという、いかにも初心者向けといった感じのマザーボードだ。  2019年2月、これをベースに、ついにPCを自作することにした。  10年前に購入したCore2Duo搭載PCを一通りいじってみて、たどり着いた結論は 「これ以上この旧式PCに手を加えても限界がある」 ということ。  同時にネットの情報や動画を参考にPCいじりをやった結果、自作PCもいけるんじゃね?という確信を得ていた私は、上記のマザーボードをベースに、その制作に着手した。  …実はというと、最初は別の意図で買ったんだ。  元のケースはそのままに、中身だけをまったく別物に作り替える、いわゆる 魔改造 をしてやろうと思っていた。  ところが実際にやってみようとしたところ、ケースのバックパネル部分が専用設計で、物理的にマザーボードを入れ替えられない構造。実行しようとすると、そこそこ分厚い鉄板を切って削って穴あけて…とかなり面倒くさいことになりそうなのは目に見えていた。  ということで早々に路線変更。完全に自作でいこう。パーツの調達を続行。 CPU:インテル Pentium Gold G5400  Core i3のさらに1つ下のグレード。Core2Duoでもじゅうぶんにプレイできてたんだからこれでイケるだろ、ということでチョイス。  初めての自作でもあるので、習作の材料という意味も兼ねてお値打ちなヤツを選んだ。 メモリ:シリコンパワー DDR4 2666MHz 8GB(1枚)  メモリも2枚挿したほうがいいというのは知っていたけど、とりあえず1枚購入。 電源:玄人志向 500W BRONZE  とりあえず値段で選んだ。 ストレージ:ウェスタンデジタル WD BLUE HDD 1TB  ゲームするならSSDじゃないのかよとツッコまれそうだが、まずはハードディスクで。お値段も5000円台と安かったし。 グラボ:ASUS GeForce GT1030  前回の話題にも出したファンレスグラボ。あまりゲーム向きではないが、とりあえず完成を目指すということで続投。 OS:マイクロソフト Windows10  先代PCより続投。これで先代は完全にお役御免に。...

【回想録】ファンレスタイプはやめておけ

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 2018年、冬。  間違って32ビット版を入れていたWindows10を64ビット版で入れ直し、PSO2プレイ環境を整えつつあった頃、次に着手したのはグラフィックボードの買い替え。  6年前に買ったGT640よりはマシだろうということで、近所の量販店で GT710 を購入。じつは当初これを買う予定は無く、店頭で見かけて「面白いな」と思ってつい買ってしまったものだ。  そう、 ファンレスタイプ である。  冷却ファンがついていない代わりに、大きなヒートシンクがついている。これでファンの音をさせずに放熱する仕組み。  それからしばらく後、すぐに物足りなくなって GT1030 を購入。これもファンレスタイプ。  …しかしこの2つ、結論から言うと『 大失敗 』。  いかに大きなヒートシンクを備えているとはいえ、ファンで自発的に冷却できないのは大きなディスアドバンテージになっていたらしく、710は640よりベンチマークスコアが下がってしまったし、1030も「ゲームは動作しているのに、画面だけフリーズ」という状態に陥ったこともあった。  ファンレスグラボをきちんと冷却するにはケースファンやエアフローを工夫するしかないが、それをすれば当然「ファンの音がしない」という利点は失われる。少なくとも負荷の大きいゲーム用途でファンレスグラボを使うのはやめたほうがいい、ということを思い知ることになった。  もっとも、PSO2NGSをはじめ現在のゲームはPCに要求するスペックも高くなってきているので、ファンレスで済む程度のグラボではそもそも満足に動作しないだろう。そういう意味では、今となってはあまり気にするような問題ではないのかもしれない。